ここはぬばたま。

駄文の部屋。

お題:特別企画! お気に入りの秘蔵書物紹介の巻
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▼蔵書No.3▼

タイトル : 逆説 パラドックスの面白さがわかる本―あなたの脳をパニックにする知的ゲームへの招待 (KAWADE夢新書)
著 : 香川 知晶
種類 : 新書

<独評>
 哲学についての面白さに気づかせてくれた本です。

 パラドックス=逆説。代表的な飛ぶ矢の理論。アキレスと亀、うそつきのパラドックスのなど、入門的な逆説が説明されており、入門書としては最適。

「逆説=一般に容認される前提から、反駁しがたい推論によって、一般に容認し難い結論を導く論説を逆理(パラドックスまたは逆説)という。一見正しそうでも、よく考えれば間違った前提や欠陥のある推論を用いている場合は虚偽(fallacy, paraligism)と呼ぶべきだが、これも広い意味では逆理に含められる。」wikipediaより

 人は考える葦である。といったのはパスカルですが、考えることができるからこそ、現代社会の便利さがあるともいえます。農耕や牧畜、それより前に道具を扱える知恵を手に入れたことはそれに付随するメリットとデメリットも引き受けたことになり、便利さの反面に自殺者も増えている。死を望む思考が許されるのも、人独特の価値観ではないでしょうか。

 世の中の「常識」が信じられなくなった人はぜひ一読を。



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