ここはぬばたま。

駄文の部屋。

お題:特別企画! お気に入りの秘蔵書物紹介の巻
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▼蔵書No.8▼

タイトル : 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)
著 : 武田邦彦
種類 : 新書

<独評>
 偽善エコロジー。最近の風潮に真っ向から反論した本です。気骨がありますねー。

 エコ。大事ですよねー。洗ってますかペットボトル。分けていますか燃えるごみ。粗大ごみを捨てる時、ちゃんと廃棄料金払ってますかー?
 管理人はその、ごにょごにょ……さ、最低限くらいは……

 この本を読むと、そういったことすべての「偽善」が暴かれています。ペットボトルは洗ったところで8割焼却? 温暖化で氷が溶けるのはうそ? ダイオキシンは安全です(゚∀゚)???
 問題が出るたびにマスメディアはその一点だけを集中し、「ここが悪い!」と叩きます。専門家まで出てきて、「その通りです」と異口同音に唱えます。そしてぼくらは思います。「なるほど、そのせいだったのか!」

 違います。

 確かにその点も悪いのでしょうが、ほかに悪いところもある。顕著に表れているその悪性のおかげで、危ういバランスの上に世の中の仕組みや環境、果ては人間の体ですら保たれています。一部を直せばすべて治るというのは西洋医学の万能主義に基づいた幻想にすぎません。ミクロですらそうならば、マクロですらむべなるかな。地球だって生きていますから。24時間テレビですよ。
 考えてみましょう。何のためにエコが取りざたされているのか。この本を見ると、新たな側面が見えてくるかも知れませんよ。



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